病気や突然の事故によってパートナーを失う死別は、気持ちの整理がつきにくく、人によって立ち直る時間はそれぞれ。その悲しみを乗り越えこれからの人生を考えた時、支えてくれる新しいパートナーの存在は大きいものです。
そんな新たなスタートを切ろうとしている人、そして再婚する相手にも知っておいてもらいたい再婚する上でのポイントを紹介します。お互いを理解し合い、フォローし合える関係になれるよう、死別からの再婚に向き合いましょう。
気持ちのすれ違いで離婚するケースと違い、病気や事故によって愛する人と別れる死別は気持ちの整理がつきにくく、再婚のなかで最も難しいと言われています。気持ちの整理をつけようとすると、反対に一層気持ちが溢れてしまい、頭ではわかっているのに心がついていかなくなってしまうこともあると思います。
心情的な問題で再婚に踏み切れないという人が多く、特に男性は女性よりもパートナーを亡くした後の再婚に抵抗を感じる人が多い傾向にあるようです。なかでも突然の死別の場合、数時間前まで一緒にいた人がもう二度と戻ってこないという現実に直面し、立ち直るには多くの時間を要します。
「自分は何もできなかった…」という後悔の念や、亡くなった相手の面影を求めてしまい、気持ちの整理がつかないことも。立ち直れても自分だけ再婚して家庭を築くのは申し訳ないと思ってしまう人も少なくはなく、再婚から遠のいてしまうケースもあるのです。
とはいえ、これからの人生を考えると心の支えとなる存在は必要で、新しい家庭を築いて再出発したいと考える人もいます。死別した相手をいつまでも想うことはもちろん良いことですが、自分の残りの人生について考えることも大切です。再婚は本人の気持ち次第。その一歩を踏み出すのはその人次第なのです。
死別後、再婚相手との新しい人生の一歩を踏み出すにあたり、気をつけておきたいポイントを4つ紹介します。気持ちの整理をつけつつ、気をつけるポイントをおさえながら再婚について考えていきましょう。
死別したパートナーの写真を持ち歩いたり目の届くところに遺品がおいてあったりすると、再婚相手は少なからず意識してしまうものです。また、遺品が残っていることで自分自身も面影を追い求めてしまうため、気持ちの整理として遺品整理を行うことも大切。写真や思い出の物は必要最低限にして、思い出は心の中にしまっておきましょう。
再婚相手と亡くなったパートナーを比べないようにしましょう。再婚相手も理解を示してくれるかもしれませんが、好きな相手に以前のパートナーと比べられるのは嫌だと感じるはずです。今までの思い出を大事にするのは良いことですし忘れる必要はありません。しかし、再婚したいと考えるのであれば再婚相手との将来を優先的に考えていきましょう。
以前のパートナーとの間に子どもがいる場合、子どもと再婚相手との間で良い関係を築くためには、サポートがとても重要。子どもの年齢によっては、再婚相手を受け入れたくないという心情が働きます。また、再婚相手も子どもが自分を受け入れてくれるか不安になるもの。これからの新しい生活を築いていく上で、焦らず両方の気持ちを汲み取りながら、交流する機会をつくってあげることが大切です。
死別したパートナーと過ごした住居は、思い出が数多く残っています。そのため無意識に面影を求めてしまうことも。再婚相手も言葉にはしないかもしれませんが、以前のパートナーの存在を意識してしまい居心地が良くありません。できることならば、心機一転、新居に引っ越し新しい場所で再婚生活をスタートすることをおすすめします。
死別して再婚するまでの間には、法律で期間が設けられています。その期間とは、民法第733条に記されている「再婚禁止期間」です。
再婚禁止期間とは、女性が婚姻関係を解消した後、100日の期間が経過するまで再婚することができないという期間。離婚してすぐに別の男性と再婚し子どもが産まれた場合、子どもの父親が前の夫と再婚した夫のどちらなのかあいまいになってしまい、判定が難しくなります。それを未然に防ぎ、父子関係を明確にするためにこの期間が設けられています。(女性に定められた規定ですので、男性には再婚禁止期間がなく、離婚してすぐに再婚することが可能です)
実は、平成27年までは、100日ではなく6ヵ月でした。しかし、その規定が作られたのは明治時代で、正確な鑑定技術がない頃です。近年ではDNA鑑定の技術も上がり、親子関係の判定ができるようになってきたため、6ヵ月という期間は長いのではないかという声が高まりました。
その結果、平成27年12月16日に最高裁判所が違憲と判決し、2016年6月1日に民法の一部改正が成立。女性の再婚禁止期間が6ヵ月(180日間)から100日間へと短縮されたのです。そのため、死別後の再婚も同様に、100日経過した後から再婚が認められるようになります。この法改正をきっかけに、以前に比べて早く再婚という新たな人生のスタートが切れるようになりました。
パートナーとの死別を経験した人との結婚は、気持ちの整理がつきやすいようフォローが必要です。ここでは、死別経験者と結婚する際に気をつけておきたいポイントを紹介します。
死別と離別では状況が異なります。その違いを理解した上で、相手の気持ちを尊重してあげましょう。亡くなったパートナーの話が出た場合でも、決して責めるようなことはしないでください。気持ちの整理がつくまで、温かく見守ってあげることが大切です。
亡くなった相手と自分を比べないようにしてください。恋愛や結婚において、以前のパートナーへのモヤモヤや嫉妬はつきもの。しかし、死別した人にとって以前のパートナーとの思い出は綺麗なまま残り、心の中に生き続けます。だからといって、自分と亡くなった相手を比べる必要はありません。死別した人は、悲しみを乗り越えて前へ進もうとしています。その気持ちを理解し、広い心で支えてあげてください。
再婚するにあたり、気を使ってお墓参りにいかなくなってしまうことも。そんな時は自分から相手を促したり、積極的に足を運んだりすると良いでしょう。死別した人との再婚は、過去を理解した上で支える覚悟がなければ難しいです。命日や仏壇を大切にする、亡くなった相手を思いやる寛容な心を持つことが必要ですよ。
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